ノルウェーのポケット時刻表
2014(平成26)年02月調査
ノルウェーの鉄道は、ノルウェー国鉄(Norges Statsbaner:NSB)が都市間輸送を行い、
首都オスロではトラム(Trikk)とメトロ(T-bane)を運営するルーテル(Ruter)が都市近郊輸送を行っています。
ポケット時刻表はそれぞれ配布されていました。
ノルウェー国鉄(NSB)
系統別や地域別に分けられたポケ時が駅で配布されていました。
中には都市間列車をまとめたちょっと分厚い小冊子も。
▲▲ノルウェー都市間列車時刻表、2013(平成25)年12月15日~2014(平成26)年6月14日、表紙および36ページ
▲ノルウェー都市間列車時刻表、2013(平成25)年12月15日~2014(平成26)年6月14日、69ページ(路線図)
横長の表紙ですが、半分に折られた状態で配布されていました。
全71ページでノルウェー国内の主な路線が網羅されており、簡易路線図もあります(右が南、上が東になっています)。
ただ、ノルウェー北部のナルヴィクから走る路線はスウェーデン国鉄が旅客輸送しているため時刻は掲載されておらず、
路線図でも載っていません(路線が繋がっていないためノルウェー国内を鉄道だけで移動することは不可能です)。
▲▲R20:オスロ中央~ハルデン~ヨーテボリ、2013(平成25)年12月15日~2014(平成26)年6月14日、表
▲R20:オスロ中央~ハルデン~ヨーテボリ、2013(平成25)年12月15日~2014(平成26)年6月14日、裏
オスロ近郊列車のように系統番号が付いた路線ですが、国境を越えてスウェーデンのヨーテボリ(Göteborg)まで運転する列車もあります。
フロム鉄道(Flåmsbana)
▲▲フロム鉄道時刻表、2013(平成25)年12月15日~2014(平成26)年6月14日、表
▲フロム鉄道時刻表、2013(平成25)年12月15日~2014(平成26)年6月14日、裏
ノルウェー南西部ミュルダル(Myrdal)~フロム(Flåm)間20.2kmを結ぶ路線です。
フィヨルド周遊観光の一部を為す路線で時刻表も立派なものが作られ、英語併記となっています。
筆者は残念ながらフロム鉄道に乗車していませんが、オスロ中央駅に他の国鉄時刻表と共に置いてありました。
時刻表を見ると観光シーズンの夏季には列車が2倍以上に増発されるようで、かなり賑やかになるのだろうと推測されます。
エアポートエクスプレス(Flytoget)
オスロ中心部とオスロ空港を19分で結ぶ特急列車です。
フリートーゲ(Flytoget)という国鉄とは別会社により運行されています。
▲エアポートエクスプレス時刻表、2013(平成25)年12月15日~、両面
名刺サイズの小さな時刻表です。綺麗なパターンダイヤですね。
外国人がよく利用することを考えてか、英語が併記されています。
オスロメトロ(T-bane)、オスロトラム
オスロおよび周辺の交通機関(メトロ、トラム、バス、フェリー)はルーテル(Ruter)という公共輸送当局が運行しています。
時刻表は冊子のものが車内又は案内所で配布されていました。
▲オスロメトロ時刻表、2013(平成25)年12月15日~、表紙および32~33ページ
メトロ全路線の時刻表だけでなく、路線図や案内もまとめて1冊の冊子となっています(全43ページ)
表紙に載っている番号(1~6)は系統番号を指しています。
▲オスロトラム時刻表、2013(平成25)年12月15日~、表紙および16~17ページ
トラムも全路線の時刻表や路線図等をまとめた1冊の冊子となっています(全32ページ)
表紙の人はメトロ時刻表と同じ方でしょうか。他のバス時刻表では別の人だったりします。
▲▲オスロ時刻表、2013(平成25)年12月15日~、表紙および24~25ページ
▲オスロ時刻表、2013(平成25)年12月15日~、路線図
Ruterの案内所に置いてありました。
メトロ、トラム、バス、深夜バス、フェリーだけでなく、国鉄のオスロ近郊路線の時間まで網羅した豪華版です。
全440ページ構成のかなり分厚い冊子で、鉄道路線図とバス簡易路線図が折りこみで付いています。
オスロの移動はこれ一冊あれば十分でしょう。
表紙に書いてある"Tabeller og linjekart"は"tables and line map"と訳せるのでおそらく「時刻表と路線図」という意味でしょう。